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太平洋戦争末期、資材不足の日本で、民間の一企業がコンクリートの船を造った。鉄鋼が軍需に優先配分され、民間企業が代替素材を求められた時代のことである。船は技術の粋を集めて完成したが、やがて沈没する。東京帝大教授は、その原因を検証する中で「造船に足りなかったもの」を鋭く指摘した。
それは、一企業の社長の想いを秘めた挑戦だった。軍需産業を最優先する経済体制の下で、民間企業は限られた資源の中から活路を見いださなければならなかった。社長は、誰も成し遂げたことのないコンクリート造船に、会社の全てを懸けたのである。
誰のために、何のために、その船は造られたのか。社長が胸の内に秘めた想いとは何だったのか。物語は、その問いを軸に、挑戦の軌跡と挫折の記録をたどっていく。
戦後80年を過ぎた今の日本で紡がれるこの物語は、史実に基づくフィクションである。実際のコンクリート船開発の記録を背景に、極限状況下で生きた人々の苦悩と希望が、丹念な取材を経て描かれる。
漫画『コンクリートの船』(小学館)よりお届けします。第2集第8話の全容は、以下のリンクからご覧いただけます。https://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4098640635/toyokeizaia-22